オーステナイトステンレス鋼溶接部の粒界移動の研究


 アーク溶接などの溶融溶接された溶接金属部や熱影響部では、室温までの冷却途上で粒界移動が起こることが知られています。冷却途上で起こる粒界移動は、高温粒界割れの原因になったり、室温におけるいろいろな機械的性質の劣化や粒界腐食の原因になることが知られています。
 当研究室では、溶接部における冷却途上での粒界移動現象を理解するために、固相変態のない完全オーステナイトステンレス鋼を用いて研究しています。コンピュータシミュレーションなども併用して粒界移動の予測等を行っています。なお、この研究は、琉球大学の柴田信一助手との共同研究として進行していま
す。



SUS310Sオーステナイトステンレス鋼溶接金属部の凝固組織


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